Dolpo越冬へ 出発!

ついに念願のドルポ越冬!
いつにない緊張感の中、出発した。
これは、飛行機の中で書いている。
出発前に書きたかったけど、毎日がバタバタすぎて無理だった。
目の前の事をこなすことで、いっぱいだった。
何度も行ってるネパールだが、
初めて行くかのような、いや、違う、とても不思議な感じ。
自分で願ってきたことだけど、
本当に行くんだ、行けるんだ、冬のドルポに、正直信じられない。
準備の途中から
まるで、自分じゃない誰かがいて、私を行かそうとしてるかのようだ。
バラサーブ達かな、大西バラサーブは、常に言っていた。
最後、入院する前日に最後となったメールにも書き残している。
「越冬するぞ」
数年前から思い続けていた越冬計画、去年のフムラ遠征後に決意した。
決意というよりも、覚悟が出来た。
今までは、やりたい事リストにあったけど、色んな事考えていたら、出来なかったのだ。
店のこと、お金、リウマチ、冬のドルポ遠征、
その全てにおいて覚悟することが出来て、勇気が湧いた。
去年、フムラで初めてのキャラバン単独遠征を行なった。
地図にないルートを探し、名もなき湖を探し、自分でルートを考えた。
それは、バラサーブが夢に出てきて、お告げのように、名もなき湖に指を指したからだ。
そんな理由で、マジで行くのかよ?と、自分でも思ったが、魂の揺さぶりを感じた。
これは私にとってGoサイン!
そんな旅を実は24歳からしてる。
久しぶりのGoサインは、これは行くしかない!
一か月、西北ネパールの端っこ、国境ラインを歩きまくり、チベットのカイラスが見える展望を探し、名もなき湖を探した。
その間の2週間は無人地帯で人っ子一人もいなかった。
その代わり、野生の馬やヤクがいた。
読図して、間違えたこともあったけど、それがまた楽しくて、自由にここだと思うところを歩き通せた事が、とても良い経験となった。
この旅を終えて、名もなき湖を探し、勝手にバラサーブレイクと名付け、旅を終えてわかった、メッセージがわかった。
「単独でフムラに行け、お前のまだ見ぬ世界で、どこまで出来るか、一人でやってこい!、それが出来ないなら、西ネパールでは歩けないぞ」
昔、バラサーブはいっていた。
「想像しろ、地図見てどこまで想像出来るかだ」
自分でルートを見出すのだ。
それが出来ないなら、ダメだ。
その頃、西ネパールのトレッキング地図はなかった。
今でもこそ、普通に買えるようになったけど、全くない時代にそう言われた。
最初見たのはロシアの地図だった。
地図の苦手な方向音痴の私は、そんなんみて、わかるはずがない、笑。
でも、今、大西バラサーブの荒行のおかげで、少しは成長しましたよ!
貯金ゼロからスタートで、借金してでも、行くと決めて、
自費出版して、その売り上げを資金にしようと考えたら、デザイナーのKさんが全面的にサポートしてくれた。
Kさんがいなかったら、出来ていない。
同時にいつもお世話になっているDさんも色々考えて下さって、
クラウドファンディグを勧められて、最初は自分ではやろうと思った事がなかったけど、
改めて考え直してみたら、今、自分がやっていること、やってきたことを、販売、宣伝ツールとして出来るんだと思った。
私の場合は、店もやっているので、これも同時に宣伝出来ると思った。
手売り販売しようと思っていたが、時間も短いので、やろうと決めた。決めたら、
色んな方が親身になって相談に乗ってくれたおかげで、色んなアドバイスも受ける事が出来た。
ほんとに感謝しかなかった。
さらに、クラウドファンディグ以外からの応援が想像以上にあり、自分でも驚いた。
こんなにも応援して下さる方々がいるなんて、ほんとにびっくりした。
感謝しかない。
この有り難いビックチャンスを、
精一杯思いっきり楽しんで形にしたい。
ドルポという大地に惚れ込み、
夏と秋、4度に渡って歩き尽くしてきた。
そして、冬が気になって気になってどうしようもなかった。
ドルポの厳冬期の生活、山々が見たい。
「ここだ!」と思うところに行き続けてドルポに辿り着いた。
何故なんだろう、どうしてなんだろう、意味はわからないほどの魂の揺さぶりを感じた。
そんな思いを場所を大切にしたい!
今回のDolpo越冬の為に、クラウドファンディングをはじめて、多方面から沢山の応援を頂きました。
様々なサポートのおかげで、なんとか出発まで辿り着き、いよいよ出発させて頂きます。
現地ではいつも予想外の事が起こるので、何事も楽しんでいけたらと思ってます。
現地の人達と仲良くし、リスペクトを忘れずに大好きなドルポを感じてきたいと思います。
心から感謝いたします。
ありがとうございます!!
ケンコー社様
サンウエスト様
https://www.sun-west.co.jp/sunwest-showroom-store
ファイントラック様
パタゴニア様
https://www.patagonia.jp/home/
順不同
稲葉香