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Denali 〜稲葉香ブログ〜

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大谷映芳氏の2days 講演会を終えて

「ヒマラヤの聖地ドルポ」の出版されたのを記念いたしまして、
NPO法人EarthWorksSociety代表理事長である大谷映芳氏を大阪にお呼びして出版記念講演会を企画しました。
終わってから暫く興奮が冷めず、その思いを書き留めておきます^^

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やっとこさ、頭の中が整理出来てきたような気がする。
大谷映芳氏の2daysの講演会が終わり、興奮が冷めないでいた。
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というのも、Dolpoに憧れ続けてきた私にとっては本当に凄い時間だった。
今でこそDolpoに入らせてもらってるけど、10年以上前なんてどうやっていいかさえもわからなかった。
私がDolpoに入れるようになったのは2007年、故 大西バラサーブのおかげです。
2000年に映画キャラバンを見てからDolpoの存在を知って憧れ続けていた。
一般トレッカーはまったくいない、情報さえもゼロだった、入ってるのは一部の登山家か、大谷氏のような方達ばかりだったから。
その後、河口慧海師にはまって、慧海師の越境ルートの核心部がDolpoだった。
また、あのDolpoだと思った。
どうやって行けばいいのだろう、調べつくして辿りついたのは故 大西バラサーブだった。
あの時、この人しかいない、どうすればいいのだろう・・、という、世界だったけど、
ご縁があって繋がったというか、あれは運命です、笑!!
でも、私にとってDolpoは遠い遠い存在だったのです。

初日の「ヒマラヤの聖地 ドルポ」出版記念講演会では・・・。
大谷氏の16回に渡るDolpo遠征、中でもやはり厳冬期の話だろう。
私もいつか必ずDolpoで越冬したい!
寒すぎてヤクが凍死したり、たったまま死に至り、そのまま凍結・・・。
私が想像する以上のDolpoの冬だったけど、、
でも、生きている、彼らはそこで生きているんだよね。
世界中をまわってきた大谷氏がDolpoを支援している心が垣間見れて、見させて頂いて感謝いたします。
本当にありがとうございました。

大谷映芳氏の2days 講演会を終えて_e0111396_18272740.jpg
こちらの下の写真は始まる前ですが、この貴重すぎるこ贅沢なショットは保存版ですよ。
大谷映芳氏と高山龍三先生との会話は、懇親会でも盛り上がり凄い貴重な時間となりました。
大谷映芳氏の2days 講演会を終えて_e0111396_18450733.jpg

2日目は、なんと千早dayでの講演会を依頼させて頂いた。
せっかく大谷氏に大阪に来てもらえるなら、大阪の辺境地へ!と^^!
現役時代のご活躍のお話を聞かせて頂いた。
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内容は、初日も含めて詳しく書かないです。
だってこれは、大谷氏とそして参加して頂いた方達とのライブを大事にしているからです。
現場で、生で、直接お会い出来た中で、ここでしかなかった時間、その中から生まれた言葉であると思っています。
お越し頂いた皆様にも感謝しております。
本当にありがとうございます。

大谷氏の過去のご活躍のお話を贅沢にもこの距離感で^^
味わえた事に感激でした。
大谷氏の暖かい優しい雰囲気の中から感じる山への思いは格別だった。
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そんな中での私の書き留めておきたい想い。

植村直巳氏のおかげで、私は山を見たいと思った。
18歳でリウマチになり、毎日が激痛の日々。
日常生活でままならない、まともに歩く事すら痛い、階段なんて最悪、手すりがないと降りれなかった。
なかなか人にはわかってもらえなかったこの生活、10年ぐらいあった、ほんとにきつかった。
今の私からは、想像も出来ないと思うし、私もたまに忘れる、笑。

山なんて、見たいとも思ったことなかったし、登ろうとも思わなかった、というか、全くもって出来なかった。
そんな私が山を見たいと思ったのは植村直巳氏との出会いだった。
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もちろん本の中です。
ハングリーな生き方とその人柄に惚れ込んでしまって、亡くなった山、デナリを一目見たいと思いアラスカへ飛んだが28歳だった。
アウトドアの「あ」の字も全く知らない状況だった。
私のバックパッカー時代というか、世界中を周ろうと思っていたが、さらりと周るのは何かが違っていた。
(その頃はわからなかったけど、通りすぎるだけよりも深く入りたいタイプなんだね)
そんな中での山がある旅は、とても新鮮だった。
とは言え、トレッキングさえも知らない、知識は全くのゼロ!
でも、見るだけなら出来るだろうと、アラスカへ寝袋も持たずに飛んだ。
寝袋の存在すら知らなかったからね^^
さすがアメリカ、北米最北端バローまで行ったけど、ネパールと違って宿は暖かかった、笑。
アラスカ=星野道夫で、旅をしてる人達が大半だった。
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もちろん知っている、大好きで全部本は読んでいたし、ザックには一冊いれていた。
でも、一つしか頭に入らない私は、アラスカ=植村直巳だった。
でも、いやでも入ってくる圧倒的な星野道夫の世界観だった。
五感がフル全開になり、私は、完全にノックアウトされていた。

これ、語り出したら止まらないので、このあたりでストップするけど・・・

簡単にいうと、、、、植村直巳氏、星野道夫氏は、人生を180度変えてくれた方々なのです。
影響を受けた人はかなりいると思うし、私もそんな一人ですが、、、
こんなありきたりの言葉で簡単には言いたくなくて、、
だから、語りたいんだけど、、引くかもしれないのでここではやめておこかなぁー笑

大谷氏を通して、植村さん、星野さんに、会えたような気がして、暫く熱が冷めないでいた。
本に、書かれていなかった世界がそこにあった。
驚きの証言すらあった。
やっぱり生のライブ感はスゴかった。

あのめちゃめちゃ熱い、熱苦しいほどの想いの20代の自分が蘇った。
リウマチ生活から脱出させてくれたから、人一倍強いのである。
寝ても冷めても植村さん、星野さんの事を考えていた頃があるから、笑。
今は、慧海を追いかけて、いつの間にか、大西バラサーブを追いかけてる、笑。
唯一生きていたバラサーブもいなくなってしまって、、、
永遠にはない時間、突然消えてしまう時間があるってことを思い知らされた。

あの出会いがなければ、今の自分がいなくて、その方々達との深い繋がりのあった大谷氏が語る植村氏、
星野氏は、今もなお、本当に生きてるように感じた。
大谷氏を通して会えたような気がして、、、。
植村氏、星野氏のおかげで、私は歩けるようになったと言っていいほどの思いがあるから、
いい意味で混乱して、夢のような日だった^^笑!

歩くという日常のような事が、日常ではない私にとっては、今でも山に登れる事は凄い事なのです。
捻挫の痛みで例えると、、日々捻挫してるみたいな状況で、痛みはそれ以上、ゼロにはならない。
調子よいとき、ゼロになるけど、調子のるとやられるので、気をつけている^^
伝わるかなーーこの熱苦しいほどの思い、笑!
ってことで、久々にあの頃の思いを書き留めていたかった。

ちなみに・・・
スクリーンの下に置いてあるのもは、植村直巳氏の兄、故 植村修氏から直接頂いたものです。
この時、いきなり電話がかかってきた。
「植村の兄ですが・・・」 
なんでかというと、話すと長くなるので、興味ある方は、店にでもカットに来てください^^

大谷映芳様 2daysの講演会、お時間頂き本当にありがとうございました。
忘れられない時間となりました。
お越し頂きました皆様にも感謝です。
貴重なお時間をありがとうございました!
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この言葉で、2012年私はDolpo遠征を立ち上げたんだ。
大西バラサーブに反対され続けていた2012年、でも私は行きたかった、反対を押し切っての計画だった。
でも最後には、私の思いも伝わって応援してくれて、撮影してきた写真を良く使っていてくれた、
知らぬ間に、、、笑。。。


by talkeetna6194 | 2018-05-29 20:13 | 千早DAY

日常への旅


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